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うさぎの飲み水の知識

あぁー。喉がかわいちゃった。ご主人様あたちのお水の入ったボトルが空になってるよ~。あたちのご主人様は飲み水の重要さについて分かっているのかしら・・・
うさぎは水を飲まなくても大丈夫説とは
うさぎに水を飲ませると体調を崩すという話はウサギを飼っていない人でも聞いたことがあるかもしれません。
うさぎにとって飲み水はなくてはならないものであるのに何故そのようなことが言われているんでしょうか?
昔のうさぎは自然の草や野菜を主に食していたため食べ物の中に含まれている水分で1日の水分量が賄えていました。
なので水を与えると水分の摂り過ぎになり胃腸のトラブルが多いうさぎさんは下痢をしてしまい脱水症状になっていました。
うさぎの下痢は大変体力を消耗しますので命の危険性もあり水は上げなくてもいいとなっていたようです。
また現代のように給水ボトル式のタイプで水を上げずに器にお水をいれて与えている場合が多かったのでうさぎが水をこぼして、その水が体に付き体温が低下して病気になるといったことや
器の飲み水の中にうさぎの毛などが入りそれを飲んでいたため体調を崩したりなどが多発したため水は上げなくても刈り草を与えていれば問題ないとなったようです。
しかし現代のうさぎさんはペレットや干し草などの乾燥した食べ物を食べて育っているので飲み水が必要になります。
迷信に惑わされないようにしたいですね。
飲み水の量の目安
うさぎさんの飲み水の目安としては体重100gに対して水5ml~10mlを1日で与えるのが目安と言われています。
ですので体重が1キロのうさぎさんの1日の飲み水の量は50ml~100mlになります。
体重が2キロでしたら1日の飲み水の量は100ml~200mlとなります。
飲み水の種類の疑問
水といっても私達の生活の周りにはいろんな種類のお水があります。いったいどんなお水がうさぎにとっていいお水なんでしょうか。
水道水でいいの?
うさぎさんに与えていただくお水は水道水で問題はありません。
水道水にはカルキや塩素などが含まれていますがこれは殺菌目的のため使われているので衛生的には安心できるものになります。
カルキや塩素が心配
浄水器を通したお水にも注意が必要です、殺菌作用が弱くなるため腐敗しやすくなります。
カルキを抜く方法
水を汲み上げて丸一日放置していればカルキは抜けていきます。
また水を火にかけて沸騰させることでもカルキは飛んでいきますのでしっかりと冷まして飲ませるようにしてください。
汲み置きをしてカルキを抜いたり、鍋で火にかけて沸騰させる時にごみが入らないように気をつけましょう、カルキを抜いた分腐敗しやすくなりますので一段と注意する必要があります。
それでもカルキや塩素が心配といった方にはうさぎ専用のお水も売っています。
このお水は腐敗しないお水になります。このお水は非イオン水というものでプラスイオンやマイナスイオンでないため腐敗せず変化しません。
ミネラルウオーター
ミネラルウオーターの中にはカルシウムなどのミネラルが多く入っていますのでうさぎの飲み水としてはふさわしくありません。間違っても硬水のミネラルウオーターは上げないようにしましょう。
毎日飲み続ける事によって健康状態が悪化する危険性もありますので注意しましょう。
ウォーターサーバー
ウォーターサーバーのお水も同様にミネラルが含まれているものは避けるようにしましょう。人間にとっては微量なものでもうさぎさんにとっては悪影響が出てもおかしくはありません。
純水のウォーターサーバーなら問題ありませんので成分を把握して与えるようにしましょう。
井戸水や山の水を取りに行く
変にどこかの山に自然のお水を取りに行って組んできたお水などは雑菌が繁殖しているもしくは毒素が入っている場合なども考えられるため危険です。
同じく井戸水なども雑菌が入っている場合もあります。ミネラルも含まれているためうさぎの飲み水には適しません。
飲み過ぎは病気の可能性も
水の飲みすぎが目立つうさぎはもしかすると病気の可能性もあります。病気の可能性として考えられるのは
- 慢性腎不全
- 肝不全
- 糖尿病
- 毛球症
- うっ滞
- 陽性毒血症
- 粘液性陽疾患
水を飲む量が多いなと感じたら動物病院へ連れて行き医師の指示を仰ぎましょう。水の飲みすぎの場合は病気が疑われるので尿検査や血液検査をすることになるかもしれません。
水を飲まない時
水はうさぎさんにとって必要なものです。
うさぎに水をあげると病気になるという話が昔は普通にされていましたが、あれは間違いということは冒頭で説明しましたね。水を飲まない状態は決してよくありません。
水を飲まなければ脱水症状を引き起こしますし免疫力が落ち他の病気にかかってしまうことだってあるのです。
その給水ボトル大丈夫?
給水ボトルで飲み水を飲んでくれないうさぎさんもいます。よくお子さんを観察しましょう。給水ボトルが飲みやすい位置にセットされていますでしょうか?
高すぎたりすれば飲むのに億劫になっているかもしれません。しっかりと水が出ていない不良品の場合もありますので、手で触ってみてちゃんと水が出るか確認してみましょう。
給水ボトルで飲んでくれない場合は器に水を入れて飲んでもらうといいでしょう。給水ボトルを好まない子もいますので臨機応変に対応しましょう。
うさぎさんが水の入った器をひっくり返したり、中に入ったりしないようにするために取り付け型のエサ入れを水入れとして使うことで少し高さがあるので防止できます。
動物病院で水分補給
緊急処置としては動物病院に行って皮下補液をしてもらいましょう。ただ水分補給は日々の生活でうさぎさん自身がしっかりと自ら取れるように工夫していくことが大切となります。
水を飲まないのが習慣にならないようにしましょう、点滴は最終的なものであって頼りきりになってはいけません。獣医さんとしっかりと話し合いどのようにして水分をとってもらうかをその子に合った方法で見つけていきます。
粉末飲料を水に溶かす
アクアコールと呼ばれるペットのための粉末状の飲みものになります。
これは電解質やブドウ糖、水分を補うためのもので粉末の粉を水に溶かしてうさぎに与えます。少し甘味があるため普通の水は飲んでくれない子でも飲んでくれる場合があります。
もし飲んでくれるようなら徐々に濃度を薄くしていき水に近い状態で飲んでもらえるようにしていきます。
飲み方が分かっていないのかも
陶器などの器に飲み水を入れて飲んでいた子は給水ボトルに変わった場合に飲んでくれない場合があります。単純に給水ボトルが嫌いでそのウサギさんにあっていない場合もあります。
また飲み方が分かっていないため飲んでくれない場合もあります。そんな時はうさぎさんの目の前で実際に水が出てくる様子を見させてあげましょう。
目の前で水の出てくるところを手で触って見してあげることによって、ここから水が出るんだよということを見て覚えさせましょう。何回も繰り返して見せてあげることによって覚えてくれますので根気強く取り組んで行きます。
夏場はしっかりとした水分補給が必要
うさぎさんは体温の調節が苦手な生き物です。口呼吸をしないため体温の調節は耳を広げてそこから体温を空気中に発散させています。
またお腹を床につけて体温を下げたりしています。夏場などは部屋の温度が上がりやすいため、うさぎさんが熱中症にかかる危険性が高まります。
息づかいが荒くなり、ハァハァと聞こえるようなら暑さでバテているのかもしれません。そんな時はやや少し冷たい水を与えて体温を下げてあげましょう。
よく水を飲むうさぎさんもいますので夏場などにはあっという間に飲みきってしまい、ふと見てみると飲み水が切れていたなんてことのないようにしましょう。
水ボトルは衛生的に保つ
毎日水の入ったボトルは洗っていますでしょうか?
水を捨てて新しい水と交換するだけではなくしっかりとボトルの中も水洗いで構いませんので洗いましょう。
水の交換は最低でも1日に1回はするようにします。夏場は特に注意が必要ですので、ボトルも中の飲み水も衛生的に保ちましょう。
5日に1度はボトルをしっかりと洗浄します。ボウルなどの容器に水をためてそこに漂白剤を少し入れてボトルを洗浄します。
この時ボトルの中が洗いやすいようなスティック状のスポンジを使うといいでしょう。

あたちが飲む水なんだからちゃんと洗ってくだちゃいね
まとめ
実際のところ飲む水の量は個体差や室内の飼育環境、またどのような餌をどれくらい食べているかによっても変わってきますため一概には言えないところもあります。
お水の正しい知識がなくうさぎに与えてしまうことで長生きできたはずのうさぎが早く亡くなってしまう場合もあります。正しい知識をもってうさぎさんとの生活を楽しんでいきたいものです。