目次
うさぎのエサについて深く知ろう

みなさま、あたちたちに毎日食事をくれてるけど、ちゃんとどんな役割をはたしているか分かってる?あたちはレディなんだからあんまり太らせないでよね・・・・・もぐもぐ。
うさぎの食事の基本的な考え方
うさぎにとって食事は健康を維持するために大きな役割を持つものになります。ウサギは草食動物ですので植物性の食材を吸収しやすいような体の仕組みになっています。そのことをしっかりと頭に入れてうさぎさんの食事メニューを作っていきます。
うさぎの餌は基本的には2回の朝と夕方に分けて上げるようにします。もちろんご家庭の飼育状況には差があると思いますので上げる時間帯には違いが出てくることでしょう。
しかし、毎日決まった時間に餌をあげるのはうさぎさんにとってストレスになりにくく分けて与えることで新鮮なものを常に食べてもらえる点と1回の食事で食べ過ぎないようにすることが出来ます。
もちろん3回に分けて上げることでも構いません。そのときはうさぎが活発に動く時間帯に上げることで効率的にエネルギーを消費できます。
かびたり腐ったりしているものはうさぎさんにとって嗜好性が落ちるものであり食べたくはありません、誤って食べてしまえばお腹の調子が悪くなり体調を崩す可能性もあるため新鮮な餌を与えるように心がけましょう。
餌を与える量
餌を与える量と種類はうさぎさんがどの成長段階にいるかによって大きく食事内容が変わってきます。成長期の子うさぎや授乳中の母うさぎには栄養科の高い牧草のアルファルファを与えることやペレットでも高タンパク質のものを選んで上げるなどの工夫が必要です。
成長期の子うさぎに牧草をチモシーを与えすぎると成長に必要な栄養素まで排出されてしまうのでこの時期のうさぎさんには上げ過ぎは禁物になります。
ペレットに関しては体重の3パーセントから5パーセントの割合が1日の理想的な量となりますので1キロのうさぎさんでしたら30グラムから50グラムになります。
これを朝と夕の2回に分けてあげるようにします。
チモシー牧草に関しては無制限にあげていただいて大丈夫ですが、好き嫌いをして嗜好性の強い穂先しか食べない場合もありますので無くなったら上げるようにすれば茎の硬い部分も好き嫌いせずに食べてくれる子になります。
野菜類は一度にたくさん与えるのはよくありません。野菜は水分を含んでいるのでお腹を緩くしてしまうことがあります。
初めて上げる野菜も慎重にあげましょう、今までの消化システムとは違う野菜が来たことでお腹の調子が崩れるかもしれません。
目安としては野菜を刻んだ状態のものを1キロの体重で1カップ程が1日の目安と言われています。お腹を崩しやすい子には少量だけ与える。乾燥させて与えるなどの工夫が必要です。
基本はペレットと牧草がメインの食事にしましょう。
与える量のおさらい
- 牧草(チモシー)は食べ放題
- ペレットは1キロの体重に対して3%から5%
- 野菜は刻んだ状態で1キロの体重に関して1カップ
エサの種類
ペレット
ペレットとはうさぎにとって必要な栄養素がまとまりになった固形状の栄養食となります。牧草や様々な栄養素を圧縮し固めたものです。
ペレットには大きく分けて2種類に分類されます。
- ハードタイプ
- ソフトタイプ
ソフトタイプはハードタイプに比べて圧縮されていないので比重が軽く噛むとすぐにほぐれます。
また製造過程でソフトタイプの方がハードタイプよりも水分を多く加えて製造するため穀物の澱粉のアルファ化が起こりやすく嗜好性が高まるのでうさぎにとっての美味しさが増します。
ウサギは前歯と奥歯を使って餌を食べます。前歯で噛み切り奥歯ですり潰すという流れで食事をします。
うさぎの歯にとってある程度硬いものを食べないと歯が伸びすぎて不正咬合になる可能性も。逆に硬すぎると歯を痛めてしまう可能性もあります。
メーカーによって硬さがまちまちなので飼っているうさぎさんに一番合っているペレットを探しましょう。
ペレットを食べたがらないうさぎにならないようにペレットの大きさにも気をつけましょう。大きすぎるのを選ぶと食べづらく食べるのが億劫になりますし、歯を痛める可能性もあります。
牧草
牧草はうさぎの健康を守る万能薬になります。牧草を食べることで歯を使うため伸びすぎて不正咬合になるのを防ぐほか、腸内の活動を活発にすることにより消化活動を促進します。
毛球症になることも予防してくれますのでなくてはならない食べ物になります。牧草には様々な種類がありその味わいや特徴は様々です。
牧草の種類には大きく分けて2種類に分けられます。
イネ科
イネ科にはチモシーが分類されます。チモシー以外にもイネ科の牧草はあります。
チモシー
ヨーロッパが原産のものになります。繊維質の含有量が非常に多いのが特徴です。葉の成長スピードが速いため1年の間に3回の収穫が可能になります。
収穫され量が多いため流通されている量が多くまた値段も安価なため手に入れやすい。成長期以外のどの時期にも適していて老齢うさぎにあげても問題はない。
オーチャードグラス
チモシーに比べて柔らかく甘みがある牧草になりますので嗜好性が高まります。チモシーよりも葉の成長が早いので年に4回ほどの収穫が可能になります。繊維質も多いため成長期を終えたうさぎに与えるようにしましょう。
オーツヘイ
えん麦を青い状態で刈り乾燥させたものです。種の部分は麦なので糖質が高いです。痩せているうさぎにはいいですがちょっと太っているうさぎさんはさらに太る可能性もあります。
種の部分は美味しいですのでうさぎさんの食欲がなくなったり好き嫌いを起こしている時にあげると良いでしょう。
イタリアンライグラス
チモシーに比べてカルシウムが少ないのでカルシウムの摂り過ぎの子にとって適しています。日本でも栽培されていますが流通量は少ないので手に入りにくいです。
バミューダグラスヘイ
床材に適している牧草になります。もちろん食べてもらっても問題はありません。硬いためあまり嗜好性は高くありません。
クレイングラス
ちょっと最近太ってきたなといううさぎさんに適している、低カロリーで低カルシウムの牧草になります。繊維質が多いので成長期の子うさぎは避けておきましょう。
香りに独特のものがあるため嫌いな子はいっさい口を付けません。
マメ科
アルファルファ
タンパク質やカルシウムが多くうさぎさんにとってとても美味しくいただけるもの繊維質が少ないため子うさぎの時に適している。
食欲が今日はなさそうだなという時に与えると食欲を出してくれることもある。大人のうさぎには適量を与えないといけない。
牧草の刈り取り時期による違い
牧草には1番刈り、2番刈り、3番刈り多いもので4番刈りまであるものもあります。同じチモシーなんだから何番刈りを使っても一緒でしょって思っていませんか?
うさぎさんにとっては全く違うものなので、好みによっては同じ種類の牧草でも1番刈りは食べるけど2番刈りは食べないなどといったことも頻繁に見られます。
1番刈り
春から夏にかけてかられる牧草で一番最初に収穫されたものになります。ミネラル分を多く土壌から吸って成長するので茎も葉もしっかりとしていて硬い。
2番刈り
1番刈りを終えてから成長した牧草を刈り入れたものになります。収穫時期は夏から秋にかけて収穫されます。1番刈りのものよりも柔らかいので嗜好性が高いです。葉が悪い子や病気中の子に良いでしょう。
3番刈り
2番刈りを終えた後に収穫されるものになります。この3番刈りは床材として使用されることが多いです。
うさぎさんにあったものを選びましょう。
牧草の圧縮方法別
牧草を収穫し乾燥させてから圧縮する時のプレスの強さが異なります。
シングルプレス
シングルプレスは乾燥させた牧草を圧縮したものになります。圧縮率が低いので牧草の傷みが少ない状態で輸入できます。
牧草の状態がほぐれやすく、異物があっても発見しやすいです。
ダブルプレス
ダブルプレスはシングルプレスに比べ圧縮率が高いです。そのため牧草が潰れている場合が多く、粉も多く出ている。圧縮されている分輸入コストは安くつく。
潰れているため香りが立ちやすく嗜好性は高まるといった特徴があります。
野菜とハーブ
水分量の多い野菜はお腹の調子を崩しますし、同じ種類のものを与えすぎると過剰摂取となり健康を害する場合があります。新しい野菜やハーブを上げる際にはその野菜は上げていいものなのか、どういった栄養価があるものなのかをしっかりと調べてからあげるようにしましょう。
食べていいもの
- 人参
- 大根
- 小松菜
- イタリアンパセリ
- ミツバ
- バジル
- セリ
- キャベツ
- ブロッコリー
食べてはいけないもの
与えてしまったり間違えて食べてしまったりすれば中毒を引き起こす可能性があるものをまとめました。与えすぎると良くないものも含めています。万が一の時のために与えないようにしましょう。
- ネギ
- 玉ねぎ
- ニラ
- ニンニク
- カフェインの入ったもの
- 生卵
- ブドウ
- レーズン
- マカダミアンナッツ
- アボカド
- ほうれん草
- 草セロリ
- ごぼう
- レンコン
- 人間用の食事
- じゃがいも
- 未熟なトマト
- パン
- ピーマン
- とうもろこし
- 杉、松
- 白菜
- チンゲンサイ
- きゅうり
- 観葉植物
- 果物の種
- アロエ
- どんぐり
- ピーナッツの殻
- さくらんぼの種
- 生の豆
食事の幅を持たせてあげることで好き嫌いをなくすことはうさぎさんにとってもいいことになります。体調を崩してなんにも食べてくれない時など嗜好性の高い野菜を食べてくれることによって食欲が回復したりもしますので適量を守ってあげるとうさぎさんも喜ぶことでしょう。
サプリメント
サプリメントはうさぎの食事では足りないものを補うために上げるようにし必要以上は上げないでください。サプリメントは薬ではないので病気を一瞬で治したりする力はありません。
うさぎの自己治癒力を強化し健康を維持する目的で使用しましょう。サプリメントは必須ではないので獣医さんと相談して決めていくようにすればいいですね。。
サプリメントは3つの目的があります。
- 毛球症の予防
- 免疫力の向上
- 乳酸菌の摂取
今のうさぎさんに必要かどうか見極めて上げてくださいね。
おやつ
うさぎさんにとっておやつとはどのような存在なんだろうか。それはおやつをあげてみればわかると思いますが、それは喜んで食いついてきます。
うさぎは味覚がある程度発達しているため美味しいものが大好きです。そのためチモシーの美味しい部分だけ食べてあとは残したりなどのグルメぶりを見せる子もいます。
おやつを上げることは栄養の目的というのもありますが、うさぎのストレスの軽減やうさぎとのコミュニケーションにも役立ちます。
うさぎにとって爪切りやグルーミングは大きなストレスになります。そんな時に大好きなおやつがもらえればストレスが軽減されます。
うさぎは美味しい餌をあげてくれる人にいいイメージを抱いてくれるのでなついてくれます。おやつをくれる人だと認識してもらうことでコミュニケーションが図りやすくなりますよ。
おやつの乾燥フルーツには砂糖が添加されていないものを選ぶようにしてください。果物自体に自然由来の甘味がありますので砂糖が添加されたものは健康上よくありません。
生のフルーツを上げる場合にはフルーツは水分量が多いのでお腹を下さないように注意をしてください。
- りんご
- いちご
- バナナ
- キウイ
- メロン
- パパイヤ
- パイナップル
など季節に応じたフルーツを上げてみてください。
乾燥フルーツの中には食用油で揚げたものもありますので選ばないようにしましょう。脂質はペレットで充分取れていますので必要以上に与えないでください。
熱風で乾燥させたもの、凍結乾燥させたものを選びましょう。
おやつは栄養価が高いものが多いためあげる量にはくれぐれも注意をしてください。ドライフルーツは1粒で十分ですし、果物も親指の爪くらいが適量です。
肥満にならないようにコントロールしてあげましょう。
おやつをあげるタイミング
おやつはとても美味しいものなのでグルメなうさぎさんにとっては真っ先に食べたいものです。
牧草やペレットより先におやつを食べてしまうと食べなければいけない牧草やペレットを食べる前にお腹がいっぱいになってしまって他の食べ物に興味がなくなります。
お腹いっぱいに与えないことと与える順番としては
- 牧草
- ペレット
- おやつ
の順番にしましょう。美味しいものから食べる習性があるので順番を間違えないようにしてくださいね。
まとめ

あたちの餌について疑問に思っていたことが解決されまちたでしょうか?食事内容を見直すいい機会になればいいなと思いますです。